概要
私たち波崎土地改良区は、茨城県の最南東に位置する神栖市(旧波崎町)の2,285ha(田:676ha 畑:1,609ha)を受益面積とし、組合員1,533名で構成しております。
土地改良区は、一定の地区内の土地改良事業を行うことを目的として、土地改良法によって設立される公共組合です。
現在は、主に、整備が完了している地域で農業用用水の供給と施設等の維持管理事業を行っています。また、未整備地域では推進を行う調査事業などを行っています。
農業用用水については、一級河川常陸利根川の水を利用して国や県の事業により造成された鹿島南部揚水機場や西須田機場(須田)、宝山機場(太田)等の機場や水路などの土地改良施設の適切な運用を通じて地域農業の活性化に努めています。
管理施設の状況
鹿島南部揚水機場
農業用揚水は、常陸利根川から取水しており、導水路をとおして鹿島南部揚水機場に流れていきます。
鹿島南部揚水機場ポンプ
鹿島南部揚水機場では、ポンプで水を汲み上げ、送水管に圧送しています。
管水路・幹線水路
送り出された農業用水は、地下に埋設した送水管で送られ、途中で地上にある用水路(開水路)に接続し、その後は地形の勾配により自然に流下します。
県営機場
最後に、水を使う水田や畑はパイプライン化されているため、17ヶ所の小型ポンプ場で圧送します。
このような経路で、農業用水を供給しており、蛇口を開けば水がでるようになっています。
営農状況
波崎土地改良区周辺の営農状況についてご紹介いたします。
神栖市は、温暖な気候と砂質土壌の条件を活かした農業が展開されており、施設園芸や花卉栽培が盛んに行われています。
特に、ピーマンについては日本一の産地となっており、全国に出荷されています。また、花卉として正月の縁起物などに使われる、千両や若松などの栽培が盛んで、こちらも日本一の生産地となっています。
地域の営農状況
神栖市(旧波崎町)の主な作物と農業産出高
(関東農政局水戸統計・情報センター資料から)
(単位:千万円)
主な作物 | 平成15年 | 平成16年 | 平成17年 |
---|---|---|---|
ピーマン | 664 | 733 | 753 |
切り枝(千両、若松) | 87 | 96 | 122 |
きく | 11 | 12 | 11 |
ピーマン
ピーマンは京浜市場で約八割のシェアを占め、北は福島、仙台から西は長野県、愛知県にまで出荷されています。スーパーや八百屋さんで、日頃わたしたちが目にしているピーマンの大部分はここで栽培されているものなのです。
千両
「千両」は「松」とともに地域特産物として日本一の出荷高を誇り、全国の生産量の半分以上を占めています。
また、「千両」は直射日光を嫌うため、苗木から3年間、「がくや」と呼ばれる竹を編んだ覆いで大切に育てられ、初めて出荷となります。
「千両」は、つやのある緑の葉の間のまばゆい赤や黄色の実をつけ、その花言葉の「裕福・利益」のとおり「千両箱」に通じる縁起物とされて松と一緒に正月用の床飾り、生け花として珍重されております。最近では、その鮮やかな赤の実、そして葉の緑からクリスマスカラーとして、リースやバラ、カーネーションと一緒のアレンジとしても注目されております。
若松
砂質土壌の特徴を生かし、お正月用の門松や生け花松をして千両とともに栽培、出荷されています。全国の生産量60%を占めています。
連絡先・アクセスマップ
連絡先
波崎土地改良区の連絡先をご紹介いたします。
漏水など、施設管理については鹿島南部揚水機場管理センターで対応しますので直接ご連絡ください。
不在の場合もありますので、お急ぎでなければ電子メールでお問い合わせいただきたく存じます。
波崎土地改良区
〒314-0113
茨城県神栖市横瀬784-1
0299-96-0631
h_kairyo@choshinet.or.jp
鹿島南部揚水機場管理センター
〒314-0113
茨城県神栖市横瀬784-1
0299-96-0631